スクラッチのスプライトとは

スクラッチ

スクラッチのスプライトとはプログラムの役者

スプライトは、スクラッチのプログラミング環境で登場するキャラクターやオブジェクトを指します。舞台(ステージ)上でスプライトが動き、対話し、アニメーションを作成します。

スプライトは舞台の役者さんのようなものです。

  1. スプライトの登場:
    • 舞台にはさまざまなスプライトが登場します。例えば、キャラクター、動物、モンスター、アイテム、背景などです。
    • スプライトはステージ上に配置され、プログラムによって動かすことができます。
    • スプライトは常に見えているわけではなく、隠れたり登場したりします。
  2. スプライトの外見:
    • スプライトはコスチューム(外見)を持っています。コスチュームはスプライトの外見を表現します。
    • 例えば、キャラクターの立ち姿、歩行アニメーション、笑顔などのコスチュームを作成できます。
  3. スプライトの動き:
    • スプライトはスクリプト(プログラム)によって動かすことができます。
    • スプライトがクリックされたとき、キーボードのキーが押されたとき、時間が経過したときなど、さまざまなトリガーでスプライトの動きを制御できます。
  4. スプライト同士の対話:
    • スプライト同士が衝突したり、近づいたりすると、対話を作成できます。
    • 例えば、キャラクター同士が話しかけるアニメーションを作成することができます。
  5. スプライトのイベント:
    • スプライトごとにイベントをプログラムできます。
    • キーイベントや登場イベントのプログラムを個別に設定できます。

スプライトの作成方法

スプライトを新規作成するのは右下のスプライトを選ぶボタンを押します。

あらかじめ用意されているスプライトが表示されます。
例えば青い風船を選んでみましょう。

風船のスプライトが追加されました。
①コスチュームを選ぶと画像の編集ができます。
②スプライトは1つの画像ではなく、複数の画像から構成することができます。
キャラクターにアニメーションを付けたり、変身させたり、プログラムの中で変化させることができます。

ここで画像を編集することができます。
[SHIFT]キーを押しながら円や四角を書くと真円、正方形が描けます。

塗りつぶしの色のところで、赤い斜め線を選ぶと透過にすることができます。
透過とは向こうが透けて見える状態のことです。
背景の上にキャラクターを表示させたり、キャラクター同士が重なったときに自然に見えるようにキャラクターの周りの部分は透過にしておきます。

スプライトを読み込む

スプライトは外部からキャラクターを読み込むこともできます。
写真やイラストを読み込んでスプライトにします。

[スクプリトをアップロード]をクリックして画像ファイルを選択します

コスチュームを変更するプログラム

猫のコスチュームを開いてみましょう。
2つのコスチュームがあり、アニメーションになっています。

次のようなプログラムを作成します。
キャラクターが動くたびに次のコスチュームに変更することでアニメーションの効果がつきました。

次にスプライトから青い風船を選び、次のようにプログラムを作成します。
キーを押すとコスチュームを変更することができます。

プログラムはキャラクターごとに作る

スクラッチのプログラムはキャラクターごとに作ります。
例えば、動きのあるプログラムはそのキャラクターのみで有効ということです。
猫と風船の次のようなプログラムをそれぞれ作ります。

左右のキーを押すと猫は動きますが、風船は動きません。
同じキーイベントでも受け取ったキャラクターによって異なる動作をさせることができます。
ゲームは自キャラを操作できても、敵キャラは全く違った動きをします。
当たり前のように思えるかもしれませんが、プログラムでは重要な考え方ですので覚えておきましょう。

キャラクターを出したり消したりする

最後にキャラクターを画面上から出したり消したりします。
舞台演劇でもすべての役者さんが常に舞台の上にいるわけではないですよね。
出番が来るまでは見えないところで待機しています。

スクラッチのキャラクターもプログラムの進行によって出たり消えたりします。
弾が当たった敵キャラは爆発して消すことができます。

次のようにプログラムを作ってみましょう。
スペースキーを押すとキャラクターが表示され、
上矢印を押すとキャラクターが消えます。
なお、スプライトエリアの「表示する」をマウスでクリックすると表示、非表示を切り替えることができます。

今回はスプライトについて説明しました。
いろいろなスプライトやコスチュームを試してみましょう。

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